日本とアジア 情報化社会編(16)
人は、一人では生きられない。
必ず、何らかの集団に所属します。
たとえば、家族、企業、国家……。
そんな「所属」関係を図にしてみました。

まず、横棒を取り外して、色違いの縦の棒しかない図を想定してみてください。
まるで、色違いの「短冊」。
それぞれの短冊は、家族、企業、国……なんでも構いません。
それを仮に「短冊型」の世界イメージと呼ぶことにします。
個人は、一義的に、どれかの短冊に「所属」しています。
短冊と短冊が協調したり、競り合ったり――それが、産業社会です。
個人は、短冊の一員。
短冊内での協調、短冊同士の競り合い――あなたは、短冊の一員です。
次に、それぞれの短冊を横につなぐ棒を付け加えてみます。
こんな横棒集団、こんな横棒コミュニティが、地球規模で新しく付加された。
グローバル企業、国際機関、学会、国際的な同好会・イベント・スポーツ……。
一時的なビジネスの付き合いの場合もあります。
グローバル経営、グローバル最適化……。
ネットのつながりの場合もあります。
職能組織、同好会、ファンクラブ……。
個人が短冊(国)だけでなく、横棒集団にも所属する。
あるいは、横棒を通して、他の短冊(国)の個人ともつながる。
それが、情報化社会。そして、国際化ということ。
それが、情報化社会における「所属」のイメージ。
長短、大小の横棒でつながれた世界。
仮に「串かつ型」世界イメージと呼ぶことにします。
短冊を国とすると、一人ひとりが、その所属する国を越えて、諸外国の個人とつながる。
ときに短冊の利益を代表し、ときに串の利益を代表する。
そして、協調し、競い合う。
短冊を通しても、横棒を通しても、一人ひとりが、それぞれに協調し、競う。
産業社会と比べると、ずっと複雑。
posted by Yoshimura_F at 05:49|
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