2013年03月24日

アフガニスタン 民族図

試論「日本とアジア」(5)
アフガニスタン 民族図
日本とまったく成り立ちの違う国を、紹介してみます。
アフガニスタンです。最初のアジア全図で、みどり色に塗りました。
取材で何度も訪れたせいで、わたしには懐かしい国です。
黒い実線が国境です。
いろいろな民族が色分けで示されています。
地理5.JPG
パシュトーン人(族)は、イスラム教原理主義集団とされるタリバンの主要な支持勢力です。アフガニスタンだけでなく、パキスタンの北西辺境州などにも、広く居住しています。
だから、いまのアフガニスタンとパキスタンにまたがる、パシュトーン族の新国家「パクトニスタン」をつくろうという運動が、古くから展開されてきました。
バロク(バルチ)人も、主要なベースは、パキスタンのバルチ州です。
北方のタジク人、ウズベク人、キルギス人などについてみても、アム・ダリア川の対岸にタジキスタン、ウズベクスタン、キルギスタンなどといった<民族のベース>があります。
ハザラ族は、中央部のバーミヤン一帯が、主要な根拠地です。タリバンに破壊された大仏がある辺りです。
ハザラ族は、モンゴロイド系だから、わたしたち日本人に似ています。わたし自身、アフガニスタンに潜入したときは、ハザラ族の扱いでした。
さて、ここに紹介した図で見て欲しいこと――。
一つの国の中に、はっきりと違いの指摘される、いろいろな民族集団が混じり合って住んでいること。
こうした状況は、アフガニスタンに限りません。
アジアのどの国をとっても、さまざまな異質な民族(宗教)集団が混在しています。
例外は、日本と韓国ぐらいのものです。
posted by Yoshimura_F at 06:48| Comment(3) | TrackBack(0) | 卒業論文集
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