わたしがいま、伝えたいこと。
とりあえず、日本が、とてつもなく「変わった国」だということです。
その理由――。
間違っても、島国だからではありません。
海には、「隔てる海」と「つなぐ海」があります。
大西洋や太平洋は、歴史時代の長い期間を通じて、「隔てる海」でした。
その距離を克服する技術がなかったからです。
しかし、地中海やインド洋、南シナ海などは、ほぼ一貫して「つなぐ海」でした。
日本の瀬戸内海や琵琶湖も、同様です。
大量の貨物や兵員を一挙に運ぶ。
現代でいえば、高速道路です。
では、日本列島周辺の海は、どうか?
大陸との距離は、それほどでもありません。
しかし、「隔てる海」だった。
なぜか?
潮流のせいです。
黒潮、その支流の対馬海流、そして、北からの親潮。
いずれも世界有数の急流です。
わたしの考えでは、この海流こそが、日本を「変わった国」にした理由です。
菅原道真の建議で、遣唐使船の派遣を取りやめる(894年)理由となった海流、
いまも、北朝鮮(?)からの漂流民を飢え死にさせる海流。
この強烈な海流という障壁。
それこそが、「特異な国」日本を生んだ――そう、わたしは考えています。