最終回です。
農業の時代、産業の時代と経過して、いま迎えた情報化の時代。
地球化(グローバリゼーション)は、避けようもありません。
それは、個人がいろいろな集団の個人とつながり、競う個人戦の世界。
国や企業が、次々と戦士を繰り出して集団戦を戦った産業の時代とは全く異なる世界です。
求められるのは、一人ひとりの創造力、伝える力、主張する強さ――。
このような市民の形成という点で、日本が、いいようもなく発展途上国だということ。
振り返れば、縄文人と弥生人、それに若干の渡来人を加えただけのモノカルチャー国家。
「和をもって貴しとなす」が出発点のわたしたち。
産業の時代の大成功を実現した、わたしたちの同質性への偏向。
しかし、時代は変わりました。
新しい人物像が求められています。
(完)