インド版「People’s Revolution(人民の革命)」(23)
政府は、ハザレ兄貴の釈放を決めました。
しかし、今度は、兄貴はいうことを聞きません。
獄中に‘居座って“しまったのです。
予定しているハンスト集会に、政府が条件をつけたのが理由です。
ハザレ兄貴が出獄したのは、19日です。
政府が、集会の参加人員などについての条件を外したからです。
出獄しても、ハザレ兄貴は、断食をやめません。
その日の夜、わたしはニューデリーに到着しました。
インディラ・ガンディ国際空国。
わたしが知っている20世紀のハレム空港と比べると、夢のような明るさです。

入国検査官は気楽に、写真撮影に応じました。

税関職員がタバコをせびるようなこともありません。
ふとみると、たくさんの監視カメラが天井から目を光らせています。
「職員を監視しているのだな」とふと考えたのは、旧時代の人間だけかもしれません。
そして、一歩空港を出て、ほんとうに驚きました。
競うように客を奪い合う、人相の悪い白タク運転手が一人もいないのです。
インドの大きな変化を感じないわけにはいきませんでした。
posted by Yoshimura_F at 07:39|
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